青い天空の彼方に!
ビジョンといえば、思わずブルーに彩られた天空を見上げてしまうかもしれません。それほどにビジョンは、限りなく継続してゆくイメージ像といえます。
このビジョンは、人間としての個人だけではなく、家族、グループ、団体、企業などにも重要な未来に向けてのイメージ像なのです。
ですから起業の経営者としても、期待される永遠のビジョンを描いて、このビジョンをメンバーに浸透させ、その活力源とすることが大切です。
ここでは経営者が描いた、 そのビジョンをメンバーに浸透させる3つのコツをご紹介してゆきましょう
経営ビジョンはどんな姿をしているでしょうか?
企業の経営にあたって経営者の立場から描いた経営ビジョンとは、長期的な時間軸をもって企業の目的とか使命、それを実現・提供すべき企業価値などの「将来あるべき姿」を明らかにしたものです。
このような「経営ビジョン」は、その企業の経営全般にわたる「革新的な基本的設計図」として、これを企業の構成員としてのメンバーに浸透させる必要があります。
企業の経営者が、そのビジョンをメンバーに浸透させると、その結果として、同じ内容のビジョンをメンバーと共有することになります。
このためメンバーの活動の活力をアップすることに結びつくわけです。
経営ビジョンを浸透させることの重要性は?
企業においては、どの部署、チームにも売り上げとか期日という「目標」があります。この目標を目指して活動するうえで、どのような活動を取るべきかを指し示す判断軸が企業ビジョンなのです。
そうだとすれば、実際に企業活動をするメンバーに経営ビジョンを浸透させる必要があります。このためメンバーに経営ビジョンを浸透させることが重要といえます。
現実としても、ビジョンがない組織は大きな決断を迫られると身動きが取れなくなりますが、 ビジョンがある組織は大きな決断においても迷わないで活動できます。
そこでメンバーに経営ビジョンを浸透させて非効率的な中央管理から脱却するようおすすめします。経営ビジョンがメンバーに浸透していれば、現場委任してもその方針から大きく悦脱することはなくなります。
経営ビジョンを浸透させるための3つのコツは?
それでは、経営ビジョンを組織内のメンバーに浸透させる手法はどうでしょうか。
明文化する
まず組織のトップの頭の中にあるビジョンを普及・浸透させていくために「文字起こし」をすることをおすすめします。これは経営ビジョンを明文として作成することです。こうして作成した明文をメンバーに伝達すれば、経営ビジョンは正確な内容でメンバーに浸透していきます。
ただこの明文化は大変なことになります。
多くの企業は創設された瞬間にビジョンがあるわけではなく、時を経るにつれて企業の方向性が見えてきて、考えがまとまっていき、ビジョンが徐々に形成されていきます。
そうした現状の中で、経営者自身でその組織の理想的なあり方を、覚えやすい短い文に集約することは、容易でありません。
そこで漠然とした経営ビジョンを明文化するには、組織のトップとしての経営者自身がこのビジョンを明確にするトレーニングをしていかなければなりません。
経営ビジョンを判断軸にする練習の場を用意!
このようにして、経営ビジョンを明文化したら、次いでメンバーへの浸透をはかることになります。
そこでこのビジョンや組織の考え方の詳細を冊子にまとめて配布することが必要です。
しかし、それだけでは足りません。
メンバーが経営ビジョンを真に理解し、その理解をいっそう深める場を提供しなければなりません。そのために、起業内部におけるコミュニケーションをはかることになります。
経営ビジョンを判断軸にする練習の場を設定!
このようなトレーニングの場としては、社内コミュニケーションが効果的です。
企業内部におけるコミュケーション
そこでこのような経営ビジョンを判断軸にする練習の場を設けるために、次のような「社内コミュニケーション」の機会を作出することにしましょう
社長と社員間のコミュニケーション
まず社長と社員間のコミュニケーションです。
トップの経営者は、全国の支社・支店を見回り、直接に社員と話し合うことが大切になります。
このように社員と社長が直接話をすることによって、トップ経営者と現場の考えが共有され、お互いの考えにズレがないか考えるきっかけにもなります。
これこそ「ビジョン共有」の典型といえましょう。
役員と社員間のコミュニケーション
次に企業内部の役員と社員間のコミュニケーションです。
その役員は会社方針などを自分の言葉でその社員に説明するようにしましょう。
そして部長など各部門の役員は、担当部門のフロアにデスクを置いて、どんな細かいことでもすぐに社員が役員とコミュニケーションが取れるような配慮が大切です。
こうして経営側と現場側が直接対話をすることによって、そのビジョンは職種や場所を選ぶことなく、体現されるものとなりましょう。
社員間のコミュニケーション
さらには企業内部における社員間のコミュニケーションも無視できません。
というのは、各部門のメンバーが直接に話しあうことによって、別の視点からビジョンを理解することができ、その理解が深まることにもなります。
経営ビジョンの体現に報いる仕組みを用意する!
このように、経営ビジョンについて社員が考える定期的な機会と環境を作出することができたら、その後におけるメンバーの活動ぶりを観察して、「経営ビジョンに則った上で、その結果を出したメンバーの働き」に報いる仕組みを構築するようおすすめします。
まとめ
これまで見てきた結果として、企業の経営者の視点から「経営ビジョン」の姿を見直し、この姿をメンバーに浸透させることの重要性も明らかになりました。
そのうえ、「経営ビジョン」をメンバーに浸透させるコツも確認されたわけです。
このようなコツを巧みに活用し、メンバーへの浸透をはかり、その活動にいっそうの活力を与えるようにおすすめします。