パートナーの役割は!

経営者が、異業種の中に育てたパートナーはもちろん、自社内に育てたパートナーについても、その役割分担を適切にすることが重要となります。

そのためには、もう一度、役割の性格を見直し、役割のメリットを明らかにしたうえで、その役割を明確にし、適切な役割分担に取り組まなければなりません。

そこで、ここでは役割の性格を見直し、これを明確にし、さらにその役割のメリットを確かめてから取り組む役割分担の手法をご紹介していきましょう。

役割の性格はどうでしょうか?

企業の経営にあたって経営者の立場から、パートナーを育てた場合には、業務推進の混乱とか衝突を避けるために、適切な役割の分担をはかる必要があります。

そこでまず役割の性格を見直しておきましょう。

その「役割」とは、企業のような組織が、その目標を達成するにあたり、必要とされる機能を社員の一人が担当できる程度に分けて、これをいくつかにまとめたものです。

これはその組織が経営計画による目標に向かって事業活動を推進していくときに、各社員に対して設定した組織における役回りといえるでしょう。

この役割の設定によって、組織の構成員としての各社員がどのような働きをするのかが明確になります。

パートナーとの役割分担のメリットはどうか?

それではパートナーを育てあげ、役割を分担したときのメリットはどうでしょうか。

このような役割は次のようなメリットを発揮することができます。

経営上に必要な機能の明示

この役割によってその企業が経営戦略を達成するために必要な機能をすべての社員に徹底させることができます。

適材適所の配置

このような役割によって、人事面では一人ひとりの社員の個性と能力を考慮した「適材適所」の配置を実現することができます。

ここに適材適所というのは、それぞれの機能が果たされるように役割を設定し、その役割を果たすのに最も適した人を配置することです。

 

育成計画の設計

これによって短期的な教育だけではなく、中期的ないし長期的な育成を実施しやすくなります。

人事考課の高度化

この役割が役割の分担によって明示されると、その人が何をしなければならないかが明らかになりますから、企業が求めるべき成果も明確になり、ひいては考課項目の内容も実務に沿ったものに重点化することが可能になります。

そのうえ社員の育成面からみても、当面の目標だけではなく、中期的・長期的の課題を本人に与え、その達成度合いをも人事考課の内容とすることで、成長への動機付けをはかるこことができます。

パートナーとしての管理職の役割は?

最後にパートナーとして育てた管理職の役割を探ってみましょう。

このパートナーが管理職に就任したときの役割は次のようになります。

部門目標の確認

管理の役割を果たすためには、なんといてもまず、その会社が示す部門別の目標を把握することが重要となります。

パートナーとして育てた人が係長、課長、部長などの管理職に座ったときには、このような役割を果たすことになります。

業務条件の確認

管理職の役割を担うことになれば、企業部門の目標だけではなく、その目標を達成するために会社が与える条件を確認することも重要となってきます。

係長の場合には、取扱商品、サービス、取引先法人、販売テリトリーなどを押さえることになります。

ヒトの管理

管理職の具体的な役割は、目標達成のために自ら立案した戦略を実行することです。その中で一番重要なことは、ヒトの管理です。

自分の戦略を実行するのは部下ですから、管理職はその人たちが目的達成に向け100%以上の力を発揮できるようにモチベーションを高めなければなりません。

そのためには、組織の目標を共有し、個人の目標を割り当てるとか、部下の教育・育成に努めるとか、部下同士の人間関係の調整をはかり、モノの管理、カネの管理をしなければなりません。

モノの管理における対象には事務所、工場、倉庫、機器、営業車、製造機械などがあります。ヒトとモノの管理は、最終的にはカネの管理につながります。

このように管理職の役割は、部門目標の達成に必要なヒトとモノを最もうまく動かすようにカネを配分することといえます。

まとめ

これまで見てきた結果として、企業の経営者としては、自分が育てたパートナーを適材適所の見地から、その役割を設定し、業務が混乱しないように配慮していかなければならないのです。

こうした視点にたって、全体として均衡のとれた役割分担の調整により企業を発展に導くことをおすすめします。