絆はどんな姿をしているでしょうか!

絆(きずな)というカテゴリーは、よく映画・演歌などのタイトルとして耳にします。この絆という美女は二つの姿を持っています。

A  人と人との結びつき・支え合い・助け合いという意味の言葉

B 犬・馬・鷹などの家畜(かちく)を通り道の立木につないでおくこと

ここでは「Aの意味での絆」についてその正体を見直し、絆の類型を前提として、

「人の絆」・「組織の絆」・「弱い絆」・「強い絆」について確かめ、素晴らしい絆を形成してゆき、好い絆で結ばれる関係を作出するコツを探ってゆきましょう。

 

 

絆にはどんな類型があるでしょうか?

このような「絆」には、その主体にかかわる「人の絆」と「組織の絆」があります。

家族の関係とか恋人・友人との関係などでは「人の絆」が結ばれます。

大学のゼミナールにおける室員同士もこれにあたります。このゼミナールという集団には、「組織の絆」が形成されます。

これに対し「絆」の質にかかわる「強い絆」と「弱い絆」が考えられます。

たとえば「家族の絆」はその結びつきが強いので「強い絆」といえます。まだ数回しか会ったことがないもの同士の関係は「弱い絆」にあたります。

強い絆とはどんな絆でしょうか?

 まず「強い絆」を見てみてみましょう。

これは相互に強い結びつき・支え合い・助け合いがみられる絆です。

たとえば夫婦の関係とか、宗教的な信念で結ばれた宗教グループなどが、この「強い絆」として結びつきます。

その社会的な地位や価値観が共通しているもの同士の間で形成される絆です。もともと人間はその価値観が共通している人を好きになります。それが集団となって別の価値観をもつ集団を排除する傾向があります。

このように価値観が似ているもの同士が集団的に排他性をため、強い絆で結ばれた集団は、他の集団とはかかわりがなくなってしまいます。

こうした「強い絆」で結ばれた集団の指導者は、その集団内部において絶大な政治力をもつようになり、たとえば企業集団では、ビジネスにおける判断の多くは政治的に決められていく傾向になります。

これら一連の現象は基本段的にイノベーションを妨げるものともいわれます。

そこでこのような傾向にブレーキをかけるために、「社外取締役」を招くとか、あるいは「異業種交流会」、「異文化交流会」などを活用することが大切とされます。

このような視点に立てば、「強い絆」ばかり優先させるのではなく、「弱い絆」も大切にしていかなければならないようです。             

「弱い絆」も大切にしましょう!

* 「弱い絆」を見直すことの必要性 

これまでに数回しか会ったことがない関係を「弱い絆」と見てきました。

これに対し、家族はじめ信頼しきっている親友、職場で仲良しの同僚などとの関係を強い結びつきとしみて、これを「強い絆」としています。すると、その語感からすれば、「強い絆」は、それこそ重要であり、「弱い絆」はそれほど重要ではないように思われがちです。しかしこの発想は見直す必要があります。

社会情勢の大きな変化により、「弱い絆」が重要とみられるようになっています。

「弱い絆」の重要性

時代は大きく変化して、いまや「ネットの時代」といわれるようになりました。

具体的には、「ブログ」とか「SNS」などによって形成されるネットワークが、「弱い絆」として重要視されてきたのです。

顔も知らない、一度も会ったことがない人との交流が、ごくあたりまえになってきたのですが、それだけにネットでつながれた相手との結びつきが重要になってきたのです。

「弱い絆」がもたらす有益性

たとえば就職するとき、就職先との人間関係である「コネ」を利用しています。しかもこのような「コネ」で成功している確率の80%が「弱い絆」であることが判明しているのです。このことによっても、「弱い絆」のもたらす有用性が明らかです。

「組織の絆」の重要性!

いうまでもなく「人の絆」は重要ですが、一方、「組織の絆」もまた重要です。

この「組織の絆」をうまく活用すると、その組織において意思決定をするにあたり、その「思考の質」が高まります。そのうえ、その意思決定に基づく「行動の質」も高まりますし、その行動によって生ずる「結果の質」も高まるというメリットがあります。それだけ「組織の絆」は重要といえます。

まとめ

これまで見てきた結果として、絆にはいくつかの類型のあることが見直されました。その絆は、「主体」の視点から「人の絆」と「組織の絆」に分類できるとわかりました。

そしてその絆の「質」からみてこれにも強弱があり、「強い絆」と「弱い絆」の性格が明らかになったのです。これらの認識を前提として、それぞれの有用性を活かした絆を形成するようおすすめしておきましょう。